2021年5月23日、第16回出雲國神仏霊場合同祭事・世界平和祈願祭が執り行われました。
新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け昨年は延期され2年越しでの開催となりました。
1年以上経っても収まることのない新型コロナウィルスの影響等を鑑みて、関係者のみで執り行い、本年は初の試みとしオンライン配信も行われました。
当日は、雲ひとつない青空。最近は晴れていても強風が多かったのですが、心地いい風と気候で、これぞ初夏という恵まれたお天気でした。
出雲國神仏霊場には、神仏や宗派を超えて20の社寺が参加しています。神職、僧職のみなさんが八重垣神社の前にならび、神事のはじまりを待ちます。
この様子も2年ぶりの光景です。新型コロナウイルス感染症収束の祈りができるようになったことが感慨深く、見ている側も気持ちが引き締まるようでした。
祈願祭の始まりは、神職の方々が「きりぬさ」という紙を撒き、僧職の方々は、蓮の花びらを模した「散華(さんげ)」という紙を撒きながら本殿まで入ってこられます。一般の参拝客の方々も、その光景に足を止めて祈願祭の様子を見ていらっしゃいました。
行列の様子は実際に目の前で見ると、神秘的な空気感や風になびく衣装の音も感じられます。
新型コロナ感染症平癒祈願ということもあり、「新型コロナウイルス」の祓詞も出てきました。巫女舞はピンと張り詰めた厳かな雰囲気もありつつ、華やかで美しい光景。また、和歌披講では、素戔嗚尊(スサノオノミコト)が出雲の地で詠んだとされる、日本最古の和歌「八雲立つ出雲八重垣……」が奉納されました。
規模を縮小しての合同祭事・世界平和祈願祭ですが、無事執り行うことができました。現在の新型コロナウイルスが取り巻いている状況が少しでも早く改善し、すべての人が平穏な日常生活を送れるようにと願ってやみません。
今回のオンライン配信の動画は下記よりご覧になれます。新型コロナウイルスの収束を願って、みなさまも一緒に祈っていただけましたら幸いです。
※令和4年度第17回出雲國神仏霊場合同祭事・世界平和祈願祭は、第12番雲樹寺で執り行われます。詳細が決まりましたら、こちらのサイトでお知らせいたします。