第八番美保神社

第18回目の出雲國神仏霊場合同祭事・世界平和祈願祭は、 6月11日に執り行われました。

今回は、美保神社の鳥居の横にある、青石畳通りから神仏行列がスタート。
雨で濡れると青色に変化することからその名がついたという、青石畳通り。その本領発揮とはいきませんでしたが、暑くも寒くもない、お天気に恵まれた最高の世界平和祈願祭日和となりました。

集合場所で参進の時を待つ

雅楽の演奏と共に神仏行列が開始。両脇にはたくさん人も集まり、賑やかな参進風景が戻ってきた感じを受けました。
青石畳と趣のある建造物、そして神仏行列が合わさって、情緒のあるシーンも見られました。

青石畳通りを神仏行列が通過

青石畳通りを抜けると、いよいよ美保神社の鳥居をくぐります。
ここから神職の方々は「きりぬさ」を、僧職の方々は「散華(さんげ)」を撒きながら本殿まで進んで行きました。毎回このシーンでは、初めて見る方から思わず感嘆の声が漏れ聞こえます。

きりぬさ
散華は蓮の花びらの形

参進が本殿まで進むと、世界平和祈願祭へと移ります。


今年は参拝者の方、世界平和祈願祭を見学して行かれる方も増え、多くのみなさんに参列していただき、そして見守られながらの開催でした。祭事の詳しい様子は、YouTubeチャンネルでのライブ配信動画もありますので、ぜひこちらからご覧ください。

となえことば奉唱(神職)
となえことば奉唱(僧職)

となえことば奉唱では、神職・僧職それぞれで行います。普段、こんな大勢の奉唱を目にすることはないので、これも出雲國神仏霊場の醍醐味です。普段から声を張って出している方々の声が重なり合って、本殿に響きわたり、言葉にできない美しさがあります。

世界的に、そしてまた日本を取り巻く不確実な情勢も続いていますが、世界平和祈願祭においては、例年よりリラックスした印象を受けました。

美保神社・横山宮司による一本締めで幕を閉じました。

「神社ではあまりやらないのですが…」とおっしゃってたのですが、本来「手を打つ」という行為には、祈り、契約、礼、感謝などいろいろな意味があるそう。

参列者全員で「世界中すべてのみなさんが平和であることを願い」祈りの意味を込めて手を打ちました。

この流れもとても新鮮で、全員の一体感を感じられた瞬間でした。

周りの人への感謝も、ひとりひとりが身近なところから続けていけたら平和にもつながります。
また、来年もみなさんと無事に世界平和祈願祭を迎えられますよう、日々を大切に過ごしていきたいですね。

※令和6年度第19回出雲國神仏霊場合同祭事・世界平和祈願祭の詳細が決まりましたら、こちらのサイトでお知らせいたします。

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