除災(じょさい)・招福(しょうふく)
神々の里出雲から斐伊川を溯り、雲南地方の入口辺りから支流となる三刀屋川(みとやがわ)に沿ってしばらく行くと、右手山腹の幽遂の霊地にたたずんでいるのが当山、峯寺です。
山麓より徒歩で旧道を歩くと約15分、急坂をたどり、中程にある旧仁王門(きゅうにおうもん)をくぐり、九十九段の石段を登れば、大自然の霊気に触れることができます。
中世毛利(もうり)・尼子(あまこ)の尊崇を受け、42坊の寺観を誇った面影は、現存する鎌倉風の伽藍坊舎のたたずまい、霊佛、庭園などから偲ぶことができます。
松江藩第七代藩主・松平不昧公(まつだいらふまいこう)作の庭園の背景にある山々は、出雲風土記にも記されている「伊我山(いがやま)」であり、古代神々の降臨の山と尊ばれています。
主峯の弥山は標高300m、出雲大社の弥山と相対して指呼します。
大自然に囲まれた古刹でお抹茶や、四季折々の食材を使った精進料理をいただくと、俗世の煩わしさを忘れ、心癒される時間を過ごすことができます。
斉明4年(西暦658年)、修験道(しゅげんどう)の開祖・役行者小角(えんのぎょうじゃおづぬ)が出雲地方を巡錫中、この地に霊気を感じて庵を結び修行をなされ、ついで弘法大師(こうぼうだいし)は真言密教相応の地としてこの地を選ばれ、密教の道場をここに開かれました。
中世、毛利・尼子などの領主の尊崇を受け、祈願所として栄えました。また、出雲大峯(いずもおおみね)として広く尊称され、盛期には全山42坊を整え、近隣諸国の山伏(やまぶし)を統括しました。
しかし戦国期にたびたび兵災にあい、堂宇古記類を焼失しました。永禄年間(1558~69)当時の僧・快遍(かいへん)により再興。江戸時代、松江藩主松平氏の外護を得て旧観に復し、出雲国内に10有余の末寺をもち、45社の別当を兼ねるに至りました。
明治維新の神仏分離により衰退したが、今でも出雲大峯と尊祟され、1300年の法灯を今に伝えています。
奥出雲に春を呼ぶ「花の法要(ほうよう)、火祭り柴燈大護摩供養(さいとうだいごまくよう)」では、大和(やまと)の大峯山(おおみねさん)にて修行した20名の山伏によって執行、たくさんの参拝者で賑わっています。
本堂、庫裡はいずれも江戸末期の重層建築、伊我山を借景にした庭園は、松平不昧公の作庭、雲州流の名園です。
それぞれの社寺の名前、教えに因む文字が書かれた「朱印(しゅいん)」を、神仏霊場巡拝の証として授与いたします。
また朱印には、同様の文字などが刻印された「護縁珠(ごえんじゅ)」という木製の巡拝記念の珠が一個付与されています。護縁珠は、朱印に付与されるもので、単体で授与することはありません。
初護摩祈祷(はつごまきとう) 1/2 10:00~
護摩木(ごまぎ)を火の中に投じる、新年始めての護摩供養。
節分・厄除け護摩供養 2/3 10:00~
厄歳の除災招福(じょさいしょうふく), 参拝者の諸願成就を祈願。
花の法要(ほうよう)・大般若会(だいはんにゃえ) 4/15 11:00~
大般若経600巻を転読し、本尊供養,信者の除災招福を祈願。
火祭り柴燈大護摩供養(さいとうだいごまくよう) 4/15 14:00~
大峯山にて修行をつんだ山伏・行者が、参拝者の無病息災を祈る。
月護摩供養 1月・2月・4月以外の毎月第一日曜日 10:00~
毎月行われる護摩供養、参拝者の諸願成就を祈願する。
大峯山・高野山巡拝 6月下旬
大峯山、宗祖弘法大師の真言密教の聖地・高野山へお参りする。
除夜の鐘・松明(たいまつ)行列 12/31 23:00~ 約150人
過ぎ行く1年の奉恩感謝、来る1年の平和安泰を祈願。
峯寺 遊山荘 食事・宿泊とも要予約 TEL:0854-45-5800
峯寺 精進料理 要予約 昼食のみ TEL:0854-45-2245(峯寺)
【バス】
JR松江駅→広島行「三刀屋停留所」よりタクシー約7分
JR出雲市駅→広島行「三刀屋サンライン前」よりタクシー約5分
【JR】
JR宍道駅にて木次線に乗り換え、木次駅よりタクシー約10分
【車】
松江道(尾道・松江線)の三刀屋木次ICから約7分
出雲から車で約30分、出雲空港から車で約25分
【駐車場情報】
普通車20台、マイクロバス5台は境内内駐車可、8m以上のバスは参道通行不可ふもとより徒歩15分
〒690-2402 島根県雲南市三刀屋町給下1381
TEL:0854-45-2245 / FAX:0854-45-5105
【参拝時間】8:30 – 17:00(上記以外の時間はお参りは出来ますが、職員の対応はありません。)
【ホームページ】http://mineji.jp/