インタビュアー:昨年は新型コロナウイルスの影響を受けて、合同祭事が中止になりました。その時は代わりに何か開催されたのでしょうか?
佐草宮司:その時はちょうど一番最初にコロナの緊急事態宣言が出た頃で、当社においても参拝がほとんどないような状況でございました。将来もわからないということで、いつも通りにやるというわけにはいかず。
いつも我々は祈りをしておりますので、それをやめるというのは非常に苦渋な決断でした。今は集合して祈るよりも、各社で祈るといったことが正解であろうかということになりまして。
その話し合いの結果、昨年は合同祭事を取りやめにすることにいたしました。非常に個人的にも、会としても残念なことでございました。
インタビュアー:一年を経て、今日を迎えることができました。今のお気持ちをお聞かせください。
佐草宮司:2年連続で延期というのも我々も気持ち的に許されないものがありましたので。祭事は私どもだけでもやろうということになりまして、規模を縮小して行うことにいたしました。
例年ですと、たくさんの来賓の方がいらっしゃって、100人規模の参拝はあるんですが、そこは現状を考慮し、オンラインでの参拝をお願いしました。
今年は早めの梅雨入りになってしまって、数日雨が続いておりました。割と前から合同祭事の日は晴れだろうという予報が出ておりまして、その辺は安堵しつつ「変わるな、変わるな」と毎日天気予報とにらめっこしておりました。
おかげさまで今日は好天に恵まれて、本当に何よりのことだと思います。
インタビュアー:今年の合同祭事は無事終了しました。今回の祭事をきっかけにみなさまにお伝えしたいことなどありますか?
佐草宮司:合同祭事は、各社寺が順番で回っておりますけど、八重垣に来たときに、こうして1年は延期になり、今年は縮小しての開催となり、ちょっと残念な中での「今年できた!」という気はしております。
我ら20社寺が集まった会ですけど、今その祈りがまたいろんなところの個段階の祈りに通じて、それがまた大きくなって、徐々に日本、または世界各地に祈りの輪が広がっていけばと思っております。
※令和4年度第17回出雲國神仏霊場合同祭事・世界平和祈願祭は、第12番雲樹寺で執り行われます。詳細が決まりましたら、こちらのサイトでお知らせいたします。