御神徳・御利益

本尊:家内和楽  観音:子授け・子育て

古くから鉄の積み出しで栄えた安来港から伯太川をさかのぼると、冬には白鳥が飛来する能儀平野が広がる一画に雲樹寺は位置します。

最初に見えるのは、季節の花に彩られた参道である。その中程にある四脚門は1300年代当時のままの姿で参拝者をむかえています。

石門を抜けると左に広がる境内に山門・仏殿・方丈と伽藍が一直線に並んでいます。五山十刹に多く見られる禅宗様式の構えで、地方寺院にしては珍しい貴重なたたずまいは凛とした閑けさに包まれています。

その他「酒断ち地蔵」の祠、中国観音霊場第27番札所になっている観音堂には、「子授け・子育て観音」が祀られており、所願成就と供に、古来より多くの信仰を集めています。

仏殿に祀られているご本尊は拈華微笑佛(ねんげみしょうぶつ)で、家内和楽のご利益があります。

方丈の背面の山には枯山水形式の禅宗庭園があります。元禄時代、伽藍大修理のおりに整備されたこの庭には、斜面を利用して植えられたツツジが打ち寄せる波のように重なりあい咲きほこり、圧巻です。見ごろは4月~6月で、次々と花を咲かせます。

拝観コースの中で高麗梵鐘(朝鮮鐘・国重要文化財)を見ることができ、日本最古といわれる新羅時代の鐘です。

縁起

元亨2年(1322)、弧峰覚明(こほうかくみょう)禅師が開山。臨済宗妙心寺派の古刹で、後醍醐・後村上両朝の勅願寺です。

狐峰禅師は南北朝時代の名僧で、応長元年(1311)唐に渡り天台山で学び、帰国後雲樹寺を創建しました。

元弘の役で伯耆に行幸した後醍醐天皇は、船上山に師を招いて戒を受け、その後建武の新政以後国済国師の号と「天長雲樹興聖禅寺」の頼願を下賜しました。

禅師は後に後村上天皇より三光国師号を加賜され、勅詔あって和泉高石に大雄寺を建て隠棲した、二祖国師号を持つ稀代の名僧です。

こうした名僧知識の法を嗣いだ雲樹寺は、次第に寺運も発展し、塔頭二十余院を含む大伽藍となったが、もとは千歳(せんざい)の沼を囲む鬱蒼とした森でした。

開山様はこの沼を干拓し、参道の一部を造営しました。この偉業は後世に伝えられ、今も地名に残っています。

天文年間から元禄にかけて伽藍の大修理が行われ、参道の松の植栽や枯山水庭園が整備されました。

文政3年不慮の天災で堂塔のほとんどが焼失したが、大門、山門、薬師堂、庭園は難を逃れました。江戸末期より仏殿、方丈、開山堂を再建し、往時の姿を取り戻しています。

御朱印

朱印料 金500円(護縁珠が付与されます)

それぞれの社寺の名前、教えに因む文字が書かれた「朱印(しゅいん)」を、神仏霊場巡拝の証として授与いたします。

また朱印には、同様の文字などが刻印された「護縁珠(ごえんじゅ)」という木製の巡拝記念の珠が一個付与されています。護縁珠は、朱印に付与されるもので、単体で授与することはありません。

護縁珠について

護縁珠について

主な祭事

大般若会 1/11 11:00~
一年間の厄除け、所願成就を祈祷

開山忌 4/24 10:00~
開山忌法要、観音祭礼、
水子地蔵尊法要、酒断ち地蔵法要

山門大施餓鬼 8/11 11:00~ 先祖供養

授与品

子授け祈祷札、大般若祈祷札(1/11のみ)

宿泊施設

さぎの湯温泉

食事処

どじょう料理(さぎの湯温泉)

交通アクセス

【バス】
JR安来駅から伯太方面行きバス 約15分

【駐車場情報】
バス20台 普通車30台

雲樹寺

〒692-0056 島根県安来市清井町281

TEL:0854-22-2875 / FAX:0854-27-0281

【ホームページ】https://unjuji.com/

【Instagram】@unjuji_official_account

【参拝時間】8:30 – 17:00(上記以外の時間はお参りは出来ますが、職員の対応はありません。)

【研修会や体験もの】随時拝観説明及び法話(要予約)

ページトップ